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名作劇場 「さすらいのおさぼりコーヒー」 第一話
2012.10/05 (Fri)
名作劇場 「さすらいのおさぼりコーヒー」 登場人物
主人公:ふれあいホーム施設長、農園長、そば打ち迷人。イケメンのナルシスト。
めぐみ店長:喫茶きらり店長、美人で男性役場職員の憧れの的。しかし既婚。つう
佐瀬所長:F収容所の冷酷非情な女所長。得意技、ウエスタン・ラリアート。
※ 誤解の無いように、本当はふれあいホームの優しいおねえさん。
カズヤ:役場職員、めぐみ店長のストーカー。主人公(私)の甥。中性脂肪過多。
(今回は登場せず。)
第一話
収容所のサーチライトが闇を照らす。
監視塔の佐瀬所長の目が、キラっと光ったような気がした。気付かれたか?
咄嗟に野良猫の振りをした。「ミャーゴ。僕ドラえもん。」
「なんだ猫かっ」所長の吐き捨てるようなつぶやきが聞こえた。
急いで塀を乗り越え、めざすは喫茶きらり。役場庁舎正面玄関、入ってすぐの喫茶きらり。
憩いのオアシス、喫茶きらり。
ほっと一息,ホット・コーヒー。
そこで、めぐみ店長が私を待っている。
私:「ホット一息、ホット・コーヒーをください。」
店長:「あら施設長、またおさぼりコーヒーですか~?」
私:「あっはっは。まあ、そんなところです。ところで店長、ごきげんいかがですか。」
店長:「普通です…」
私:「ここのコーヒーはおいしいですね。」
店長:「ありがとうございます(*^。^*)」
私:「コーヒーチケットはいくらですか?」
店長:「11枚綴りで2000円です。 実は1杯分お得になっております♪」
話がどんどん熱を帯びてくる。
店長の甘い囁きが私の脳幹を刺激する。
アート・ブレーキー「危険な関係のブルース」が脳内をめくるめく。
情念が理性に打ち勝とうとした瞬間、消防の「うー」が鳴った。
カボチャの馬車が待っている。これ以上遅れると所長のラリアートが炸裂する。
そうだ、長靴を残して行こう。
「これは誰の長靴かしら。そうだ、施設長の長靴だ。だって艶がないもん。」
そしてその中にいっぱいおみやげ入れて、私の所にもどってくる。
わたしは夢見るシンデレラ・ボーイ。
わたしは夢見るシャンソン人形。
私の好きな喫茶きらり。ホット一息、ホットコーヒー。
私の好きなおさぼりコーヒー。皆で行けば怖くない。
たかはし けんいち
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